バニラのRustサーバーも楽しいけど、「採取量が少なすぎる」「友達と集まったときだけ時間を進めたい」「PvEで遊びたい」という要望が出てくることは多い。
そういった細かいカスタマイズを実現するのが Oxide(uMod) というMODフレームワークだ。この記事では、ローカルサーバーへのOxideのインストール方法から、実際に役立つMODの導入・設定まで解説する。
まだサーバーを立てていない場合は先にRustローカルサーバー構築ガイドを読んでほしい。
Oxide(uMod)とは何か
Oxideは、RustのサーバーにC#製のプラグインを追加できるようにするフレームワークだ。現在は uMod というプロジェクト名で開発・配布されている。
Oxideを入れることで、以下のようなことができるようになる:
| カテゴリ | できること |
|---|---|
| 採取・クラフト | 採取量の倍率変更、スタックサイズ変更、クラフト時間短縮 |
| プレイヤー管理 | ワープ、テレポート、ホームポイント設定 |
| ゲームモード変更 | PvE化、PvPゾーン設定、NPCの追加 |
| 経済システム | 通貨・ショップ機能の追加 |
| 管理ツール | キック・BAN・ログ管理の強化 |
要するに、自分のサーバーを思い通りにカスタマイズできる仕組みだ。
注意点:OxideとRustのアップデートの関係
Rustが公式アップデートされると、Oxideは無効になる。 これは重要なポイントだ。
Rustは毎月第1木曜日(通称「Force Wipe」)に大きなアップデートが入る。このタイミングでOxideも更新版がリリースされるので、毎回Oxideを再インストールする必要がある。
サーバーを定期的に運用するなら、この手順を把握しておくこと。
OxideのインストールとRustサーバーへの適用
1. Oxideをダウンロードする
https://umod.org/games/rust にアクセスして「Download」ボタンからZIPファイルを取得する。
ファイル名は Oxide.Rust-x.x.x.zip のような形式になっている。必ず公式サイトから最新版を取得すること。
2. サーバーフォルダに上書きコピー
- サーバーを停止する(起動中は適用しない)
- ダウンロードしたZIPを展開する
- 展開したファイルをすべて
C:\rustserver\に上書きコピーする
C:\rustserver\
├── oxide\ ← Oxideが作成するフォルダ
│ ├── config\ ← MODの設定ファイル
│ ├── data\ ← MODのデータ
│ ├── logs\ ← ログ
│ └── plugins\ ← MODファイルを置く場所
├── RustDedicated.exe
└── ...
3. サーバーを起動して確認
start_server.bat でサーバーを起動する。ログに以下のような行が出ればOxideが正常に動いている:
Oxide.Core v2.x.xxxx started successfully
Oxide.Rust loaded successfully
MOD(プラグイン)の追加方法
Oxideが入ったら、プラグインを追加してみよう。手順は非常にシンプルだ。
1. uModでプラグインを探す
https://umod.org/plugins でRust対応プラグインを検索できる。ダウンロード数や評価を参考に選ぶといい。
2. .cs ファイルをダウンロード
プラグインページの「Download」ボタンからファイルを取得する。拡張子が .cs(C#ソースコード)のファイルだ。
3. pluginsフォルダに配置
C:\rustserver\oxide\plugins\
このフォルダに .cs ファイルを置くだけでいい。サーバーが起動中でも動的に読み込まれる。
サーバーコンソールで以下のコマンドでプラグインの状態を確認できる:
oxide.plugins
おすすめMODと設定方法
Gather Manager(採取量の調整)
Rustで最もよく使われるMODの一つ。採取量の倍率をコマンドで簡単に変更できる。
インストール: https://umod.org/plugins/gather-manager
起動後、ゲーム内コンソールで以下を実行する:
gather.rate dispenser * 5
これで木、石、鉱石などすべての採取量が5倍になる。数値は好みで調整してほしい。
gather.rate dispenser scrap 3
スクラップのみ3倍に設定する例。リソースごとに個別設定もできる。
gather.rate pickup * 5
地面に落ちているアイテムを拾ったときの量も5倍にする。
よく使う倍率の目安:
| 目的 | 倍率 | 理由 |
|---|---|---|
| ソロのんびりプレイ | 3〜5倍 | バニラより楽だが達成感は残る |
| 友達と数時間プレイ | 5〜10倍 | 短時間でも拠点を作れる |
| 検証・テスト | 100倍 | すぐに何でも試せる |
Stack Size Controller(スタックサイズの変更)
木材や石の最大所持数を増やして、持ち運びの手間を減らすMOD。
インストール: https://umod.org/plugins/stack-size-controller
インストール後、C:\rustserver\oxide\config\StackSizeController.json を編集して各アイテムのスタック上限を設定する。
{
"wood": 50000,
"stones": 50000,
"metal.fragments": 10000,
"scrap": 5000
}
設定ファイルを保存してから oxide.reload StackSizeController で反映。
NTeleportation(テレポート機能)
プレイヤーが自分でホームポイントを設定して瞬間移動できるようになるMOD。友達のもとへのテレポートも可能。
インストール: https://umod.org/plugins/n-teleportation
使い方(ゲーム内チャットで入力):
| コマンド | 機能 |
|---|---|
/sethome 名前 | 現在地をホームとして登録 |
/home 名前 | ホームへテレポート |
/tpr プレイヤー名 | テレポートリクエストを送る |
/tpa | テレポートリクエストを承認 |
/removehome 名前 | ホームポイントを削除 |
TruePVE(PvEサーバー化)
プレイヤー間のダメージを無効にするMOD。友達と協力プレイだけしたい場合に便利。
インストール: https://umod.org/plugins/true-pve
インストール後は自動的にPvEモードになる。設定ファイルでダメージルールを細かく制御できる。
Instant Craft(クラフト時間を即時に)
クラフト時間を0にして、すべてのアイテムが即クラフトできるようにするMOD。検証やテスト用に特に便利。
インストール: https://umod.org/plugins/instant-craft
プラグインの管理コマンド
サーバーコンソールで使えるOxideの管理コマンド:
| コマンド | 機能 |
|---|---|
oxide.plugins | インストール済みプラグインの一覧 |
oxide.load プラグイン名 | プラグインを読み込む |
oxide.unload プラグイン名 | プラグインを無効化する |
oxide.reload プラグイン名 | プラグインを再読み込みする(設定変更後に実行) |
oxide.reload * | 全プラグインを一括再読み込み |
設定ファイルの場所と編集
Oxideプラグインの設定ファイルは C:\rustserver\oxide\config\ に保存される。ファイル形式はJSONなのでメモ帳でも編集できるが、できれば VSCode などのエディタを使うと構文エラーを防げる。
設定ファイルを編集したら必ず oxide.reload プラグイン名 を実行して変更を反映させること。
oxide.reload GatherManager
トラブルシューティング
Oxideが読み込まれない
- サーバーを停止した状態でZIPを上書きしているか確認する
C:\rustserver\CSharpCompiler.x86_x64_Data\フォルダが存在するか確認する(Oxideに含まれている)- Rustが最新版でOxideが古い場合は新しいOxideをダウンロードする
プラグインが動かない
oxide.plugins
を実行してリストに表示されているか確認する。エラーが出ている場合はサーバーログ(oxide\logs\ フォルダ)を確認する。
設定変更が反映されない
oxide.reload プラグイン名 を実行していない可能性が高い。設定ファイルを保存後に必ず実行すること。
Rustアップデート後にOxideが動かなくなった
公式の uMod Rust ページ で新しいOxideが公開されているか確認する。Force Wipe当日の数時間後には更新版がリリースされることが多い。
まとめ
OxideでRustサーバーをカスタマイズする流れをまとめると:
- umod.org からOxideをダウンロードしてサーバーフォルダに上書き
- サーバーを起動してOxideの読み込みを確認
- umod.org/plugins でプラグインを探して
.csファイルをoxide\plugins\に配置 oxide.pluginsで読み込みを確認- 設定変更後は
oxide.reload プラグイン名で反映
RustアップデートのたびにOxideの再インストールが必要なのは少し手間だが、それ以外は非常にシンプルな仕組みだ。採取量を5倍にするだけでも、友達と遊ぶときの体験がかなり変わる。ぜひ試してみてほしい。