「Rustのサーバーを自前で立てようとしたけど、ポート開放で詰まった」「PCのスペックが足りなかった」という話はよく聞く。そういう人がレンタルサーバーに切り替えると、一気に楽になることが多い。
一方で「月額で費用がかかるのはどうなんだ」「カスタマイズできないと困る」という声もある。
この記事では、ローカル(自前)サーバーとレンタルサーバーの違いを正直に比較した上で、どういう人がどちらに向いているかを解説する。
ローカルサーバーとレンタルサーバー:基本的な違い
ローカルサーバー(自宅PC)
自分のPCでRustの専用サーバーソフトを動かす方法。SteamCMDでサーバーファイルをダウンロードして、バッチファイルで起動する。
メリット:
- 費用は電気代のみ(実質無料)
- 自由度が最も高い(MODも制限なし)
- 学習コストがかかるぶん仕組みを深く理解できる
デメリット:
- PCのスペックが必要(RAM 16GB以上推奨)
- ポート開放の設定が必要(ルーター設定)
- PCをつけっぱなしにする必要がある
- PCが落ちたらサーバーも落ちる
- プロバイダーによってはポート開放ができない場合がある
レンタルサーバー
サーバー専用業者のPCでRustサーバーを動かす方法。管理パネルから数クリックで設定できる。
メリット:
- ポート開放の設定が不要
- 自分のPCスペックに依存しない
- 24時間稼働(自分がオフでも友達が遊べる)
- 高スペックなサーバーハードウェア
- サポートがある
デメリット:
- 月額料金がかかる(1,000〜3,000円程度/月)
- プランによってMODの自由度が変わる
- 解約後はデータが消える
どちらを選ぶべきか
ローカルサーバーが向いている人
- PCのスペックが十分ある(RAM 32GB以上)
- サーバー管理の仕組みを学びたい
- MODを大量に入れて本格的に管理したい
- 無料で使いたい(コストを最優先にしたい)
- 友達が自分と一緒にいるときだけ遊ぶ(24時間稼働が不要)
レンタルサーバーが向いている人
- PCのスペックが足りない
- ポート開放やコマンド操作が苦手
- 友達がいつでも入れる24時間稼働サーバーが欲しい
- 手間をかけずにすぐ遊び始めたい
- 数日〜数週間の短期利用でいい
主なレンタルサーバーサービスの比較
XServer GAMEs(エックスサーバーゲームズ)
国内シェアNo.1のレンタルサーバー企業「エックスサーバー」が提供するゲーム専用サービス。
特徴:
- ゲーム専用パネルからGUI操作でサーバー設定
- コマンドライン不要
- Rust対応(30種類以上のゲームに対応)
- 3日プラン、1ヶ月プランなど短期から選べる
- AMD EPYCプロセッサ + NVMe SSD採用
プランの目安(2025年時点):
| プラン | 期間 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| 3日プラン | 72時間 | 数百円〜 |
| 月額プラン | 1ヶ月 | 1,000〜2,000円程度 |
向いている人: コマンド操作が苦手な初心者、週末だけ使いたい人
注意点: MODの追加はパネルからではできない場合があり、Oxideによる本格的なMOD運用には制限がある可能性がある。購入前に対応状況を確認すること。
ConoHa for GAME
GMOグループのVPSベースのゲームサーバーサービス。
特徴:
- VPSベースなので自由度が高い
- Rustのテンプレートが用意されている
- Oxide/MODの導入が比較的容易
- SSD採用
向いている人: 自由度が欲しいがVPSの設定は難しいと感じる中級者
VPS(自分でRustサーバーを構築)
Linuxのサーバーを借りて自分でRustの専用サーバーを構築する方法。最も自由度が高い。
主なVPSサービス:
- Vultr、DigitalOcean(海外、英語インターフェース、安価)
- さくらのVPS(国内、日本語サポートあり)
- ConoHa VPS(国内)
スペックの目安(Rustサーバー用):
| スペック | 目安 |
|---|---|
| CPU | 4コア以上 |
| RAM | 8GB以上(プレイヤー数によって増やす) |
| ストレージ | 30GB以上 SSD |
| 帯域幅 | 無制限または十分な量 |
向いている人: Linuxのコマンド操作が苦手でない、MODを自由に入れたい、コストを抑えたい中〜上級者
コスト比較(ざっくり)
| 方法 | 月額コスト | 初期コスト | 運用の手間 |
|---|---|---|---|
| ローカル(自宅PC) | 電気代のみ(〜数百円) | なし | 高い |
| XServer GAMEs | 1,000〜2,000円 | なし | 低い |
| ConoHa for GAME | 800〜2,000円 | なし | 低〜中 |
| VPS(さくら等) | 600〜2,000円 | なし | 高い |
※価格はすべて目安。最新の料金は各サービスの公式サイトで確認すること。
XServer GAMEsでRustサーバーを立てる手順
XServer GAMEsを選んだ場合の基本的な流れを説明する。
1. アカウント作成とプランの選択
公式サイトでアカウントを作成し、ゲームとプランを選択する。「Rust」を選んでプランを選ぶだけだ。
2. サーバー設定
管理パネルからサーバー名、最大プレイヤー数、マップサイズなどを設定する。GUIで操作できるので難しくない。
3. サーバー起動
「起動」ボタンを押せば数分でサーバーが立ち上がる。サーバーのIPアドレスが表示されるので、Rustのコンソールから接続する。
client.connect サーバーのIPアドレス:28015
4. 友達に共有
サーバーのIPを友達に教えるだけで招待できる。ポート開放の設定は不要。
実際にどちらを選ぶか:僕の判断基準
技術的な学習に興味があって、PCのスペックが十分あるなら、まずローカルサーバーを試してみる価値はある。無料だし、仕組みを理解できる。
ただ、「友達と週末にRustをやりたいだけ」という目的なら、最初からレンタルサーバーを使う方が合理的だ。ポート開放で数時間詰まって、結局うまくいかないよりも、数百円払って即日稼働させる方が時間的価値は高い。
特に以下の状況ではレンタルサーバーを強くすすめる:
- ポート開放を試みたが失敗した
- PCのスペックが足りない(RAM 16GB未満)
- プロバイダーがポート開放を制限している(マンションの光回線など)
- 友達が自分の不在中も遊びたい
反対に、以下の状況ならローカルサーバーを継続してほしい:
- PC(RAM 32GB以上)があってポート開放も問題ない
- MODを大量に入れて本格的に管理したい
- コストをゼロに近づけたい
まとめ
| 項目 | ローカル | XServer GAMEs | VPS |
|---|---|---|---|
| コスト | 最安(電気代のみ) | 1,000〜2,000円/月 | 600〜2,000円/月 |
| 手軽さ | 低い(設定が必要) | 高い(GUI操作) | 低い(CLI設定) |
| MOD自由度 | 最高 | 低〜中 | 高い |
| 24時間稼働 | PCつけっぱなし必要 | 自動 | 自動 |
| 向いている人 | 技術に興味がある人 | 初心者・週末ゲーマー | 中〜上級者 |
Rustのマルチプレイは環境が整うと本当に楽しい。自分のサーバーを持てば、友達のタイミングに合わせてルールも自由に決められる。どちらの方法を選んでも、まずは試してみてほしい。