仮想通貨の確定申告には「書類準備」が最重要
仮想通貨の確定申告をスムーズに行うには、取引データと個人情報書類の正確な準備が不可欠です。
「何を」「どこから」「どの形式で」用意すれば良いのかを整理しておきましょう。
① 取引履歴（CSVファイル）
最も重要なのが取引履歴。
国内外すべての取引所・ウォレットでダウンロードしておく必要があります。
| 取引所 | 取得方法 | 出力形式 |
|---|---|---|
| bitFlyer | メニュー → 「入出金履歴」 | CSV |
| Coincheck | 取引履歴 → 「エクスポート」 | CSV |
| Binance | Tax Report → Export History | CSV |
| Bybit | Account → Report Center → Export | CSV |
チェックポイント：
- 入金・出金・売買・スワップなど、すべて含める
- 期間指定は1月1日〜12月31日
- Excelなどで一括管理できるように統合
👉 関連：【仮想通貨 確定申告 やり方】初心者でもできる！5ステップでわかる申告方法と注意点
② 利益計算書（自動ツールまたは手計算）
取引履歴をもとに、所得金額を算出する書類を作成します。
複数取引所のデータをまとめる場合、以下のような無料または有料ツールが役立ちます。
| ツール名 | 特徴 | 料金 |
|---|---|---|
| cryptact | 自動CSV連携、確定申告対応書類を出力 | 無料〜 |
| Gtax | 海外取引所にも対応、NFT取引可 | 無料〜 |
| Aerial Partners | 税理士監修レポートを出力 | 有料 |
これらのツールで作成される「年間損益計算書」が、申告時の添付資料になります。
👉関連記事： 【仮想通貨 計算ツールまとめ】初心者でも無料で使えるおすすめ3選と選び方
③ マイナンバーカードまたは通知カード
e-Taxを利用する場合はマイナンバーカードが必須です。
紙提出の場合も、通知カード＋本人確認書類（免許証など）の提出が必要。
| 方法 | 必要なもの |
|---|---|
| e-Tax | マイナンバーカード＋ICカードリーダー or スマホ対応 |
| 書面提出 | 通知カード＋免許証などの本人確認書類 |
④ 給与所得・事業所得関連の書類
仮想通貨以外の所得がある場合、それぞれの証明書を添付します。
| 所得区分 | 書類名 |
|---|---|
| 給与所得 | 源泉徴収票 |
| 事業所得 | 青色申告決算書 or 収支内訳書 |
| 雑所得（副業など） | 収入明細・振込記録など |
⑤ 控除関連の証明書
控除を適用する場合は、以下の証明書を添付します。
- 社会保険料控除証明書
- 生命保険料控除証明書
- 医療費控除の領収書（e-Taxならデータ添付）
- 寄附金控除証明書（ふるさと納税など）
これらをまとめることで、課税額を適正化できます。
⑥ e-Taxの申告控え（提出後）
提出後に発行される「受付結果」や「受信通知」も保管しておきましょう。
税務調査の際に必要になることがあります。
書類をまとめる順番のおすすめ
- マイナンバー関連書類
- 取引履歴・計算書
- 所得関連書類
- 控除証明書
- 提出後の控え
この順番でファイルにまとめると、申告時も見直しやすくなります。
書類の提出方法：e-Tax or 書面提出
| 方法 | 提出手順 | メリット |
|---|---|---|
| e-Tax | 国税庁サイト → 作成 → 電子署名 → 送信 | 還付が早い、控除自動計算 |
| 書面提出 | 税務署に印刷して提出 | カード不要、初心者向け |
書類不備で起こるトラブル例
- 取引履歴の抜け → 利益の過少申告
- 取引所名の記載漏れ → 確認依頼の電話
- 控除証明書の未添付 → 税額過大
これらは再提出や修正申告の原因になります。
早めのチェックが肝心です。
不安な人は無料相談でチェックしてもらう
仮想通貨の取引履歴や利益計算は、税理士でも悩むほど複雑です。
「この書類で足りる？」と思った時点で、専門家に確認するのが最短ルート。
現在、仮想通貨対応の税理士による無料相談が受付中です。
👉 【仮想通貨 税理士 無料相談】暗号資産の確定申告を専門家に任せて安心サポート
執筆者情報
筆者：おみつ
職業：システムエンジニア（ETHのマイニング経験あり）
参考資料：国税庁／金融庁／CryptoCPA／Freee／MoneyForward Biz
まとめ：書類準備が8割、申告は2割
仮想通貨の確定申告は、書類を正しく揃えれば8割完了です。
取引履歴・マイナンバー・控除証明書を早めに集めて、期限内に安心申告を。
関連記事
コメント