会社のホームページを更新したいのに、管理画面のログイン方法がわからない、操作が複雑で手が出せない ——中小企業では珍しくない状況だ。でも更新できないまま放置していると、古い情報が載り続けるだけでなく、SEO低下やセキュリティ事故のリスクも高まっていく。
この記事では、CMS別の更新手順を初心者向けにわかりやすく解説し、「それでも難しい」場合の外注判断まで案内する。
まずは自社サイトの「種類」を確認しよう
ホームページの更新方法は、サイトがどの仕組み(CMS)で作られているかによって全く違う。まずは自社サイトのタイプを特定しよう。
簡単な見分け方
| 確認方法 | WordPress | Wix | STUDIO | 静的HTML |
|---|---|---|---|---|
URLに /wp-admin/ を付けてアクセス | ログイン画面が出る | 404エラー | 404エラー | 404エラー |
ページのソースコードに wp-content がある | ○ | × | × | × |
ブラウザのURLに wixsite.com が含まれる | × | ○(無料プラン) | × | × |
| ページ下部に「Made in STUDIO」がある | × | × | ○(無料プラン) | × |
WordPressの更新方法
日本の中小企業サイトで最も使われているCMSがWordPressだ。管理画面にログインできれば、ブログ感覚で更新できる。
ステップ1: 管理画面にログインする
- ブラウザのアドレスバーに
https://あなたのドメイン/wp-admin/と入力 - ユーザー名とパスワードを入力してログイン
ログイン情報がわからない場合は、「Web担当者が退職!引き継ぎなしの対処法」を参考に、まず管理権限の復旧から始めよう。
ステップ2: ページを編集する
- 左メニューから 「固定ページ」 または 「投稿」 をクリック
- 編集したいページのタイトルをクリック
- テキストを修正し、「更新」 ボタンを押す
WordPress 5.0以降はブロックエディタ(Gutenberg)が標準。テキストや画像をブロック単位で編集できるので、直感的に操作できる。
ステップ3: 更新前にやるべきこと
- バックアップを取る: 万が一崩れた場合の保険。プラグイン「UpdraftPlus」を入れておくと、ボタン1つでバックアップが取れる
- プレビューで確認する: 「更新」の前に「プレビュー」で変更内容を確認。スマートフォンでの表示もチェックしよう
- WordPress本体とプラグインも更新する: 管理画面に赤い丸の通知が出ていたら、更新を適用しよう。放置するとセキュリティリスクになる
Wixの更新方法
Wixはドラッグ&ドロップで編集できるノーコードツール。コードの知識は不要。
ステップ1: エディタにアクセスする
- Wix.com にログイン
- ダッシュボードからサイトを選択
- 「サイトを編集」 をクリック
ステップ2: コンテンツを編集する
- 編集したいテキストや画像をクリック
- 直接テキストを書き換える、または画像を差し替える
- 編集が終わったら右上の 「公開」 ボタンをクリック
よくあるトラブル
- 編集したのにサイトに反映されない: 「保存」だけでなく「公開」ボタンを押す必要がある。これが一番多い原因
- ログイン用のメールアドレスがわからない: Wixのアカウントはメールアドレスに紐づいている。退職者のメールで作られていた場合は、Wixサポートに連絡して所有権の移管を依頼する
STUDIOの更新方法
STUDIOは日本発のノーコードツール。デザイン性が高く、最近採用する中小企業が増えている。
ステップ1: ダッシュボードにアクセスする
- studio.design にログイン
- プロジェクト一覧から対象サイトを選択
ステップ2: コンテンツを編集する
- 編集したいテキストをダブルクリックして書き換える
- 画像は対象の画像をクリックして差し替える
- 右上の 「公開」 ボタンをクリック
STUDIOにはCMS機能もあるので、ブログやお知らせの更新は専用の管理画面から行える。
静的HTMLサイトの場合
「業者に頼んで作ってもらった昔のサイト」は、多くが静的HTMLで作られている。この場合、更新するにはHTMLファイルを直接編集してサーバーにアップロードする必要がある。
更新に必要なもの
- HTMLファイルの編集ソフト(メモ帳でも可能だがVSCodeが推奨)
- FTPソフト(FileZilla等)
- サーバーのFTP接続情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード)
正直、HTMLの知識がない場合はハードルが高い。以下の選択肢を検討しよう。
- WordPressやSTUDIOに乗り換える: 今後は自分で更新できるようになる
- 外注で更新してもらう: 都度依頼で1回3,000〜5,000円程度
- 運営代行を月額で契約する: 月1万円前後で更新もセキュリティも丸ごと任せられる
「自分でやっても更新がうまくいかない」場合
管理画面にはログインできるけど、うまく更新できない——そんなときのチェックリスト。
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| テキストを変えたのに反映されない | ブラウザのキャッシュ | Ctrl+Shift+R(強制リロード)で確認 |
| レイアウトが崩れた | 編集ミスでHTMLタグが壊れた | 「元に戻す」で直す。直らなければバックアップから復旧 |
| 画像がアップロードできない | ファイルサイズが大きすぎる | 画像を圧縮してからアップ(2MB以下推奨) |
| 管理画面が英語で読めない | 言語設定の問題 | WordPress: 設定 → 一般 → サイトの言語を「日本語」に |
| プラグイン更新後にエラー画面 | プラグインの互換性問題 | FTPで /wp-content/plugins/ 内の該当プラグインフォルダ名を変更して無効化 |
それでも難しいなら外注しよう
ここまで読んで「やっぱり自分には難しい」と感じたなら、無理にやる必要はない。外注先の選び方や費用相場は「HP運営代行の費用相場と選び方ガイド」で詳しく解説している。
まずはスポットで1回だけ更新を依頼してみるのがおすすめ。対応の質を確認してから月額契約に移行すれば、失敗のリスクは低い。
よくある質問
Q. CMSのログイン情報が全くわからない場合はどうする?
まずは社内の書類やメールを探す。請求書にサーバー会社名が書いてあれば、そこに連絡して管理者変更の手続きができる。詳しい手順は「Web担当者が退職!引き継ぎなしの対処法」を参照。
Q. WordPressの管理画面が真っ白になった場合は?
PHPのエラーが発生している可能性が高い。サーバーのコントロールパネルからPHPのバージョンを変更するか、FTPでプラグインを一時的に無効化して原因を特定する。自信がなければプロに依頼しよう。
Q. サイトをWordPressから別のCMSに乗り換えたい
Wix、STUDIO、Jimdoなどのノーコードツールに移行すれば、更新のハードルは大幅に下がる。ただしデザインの再構築やドメインの移管が必要なので、制作会社やフリーランスに依頼するのが現実的。費用は10〜30万円程度が目安。
Q. スマートフォンから会社のHPを更新できる?
WordPress、Wix、STUDIOいずれもスマートフォンのブラウザから管理画面にアクセスして更新できる。WordPressには専用のスマホアプリもある。ただし細かいデザイン調整はPCのほうがやりやすい。
Q. 更新頻度はどのくらいが理想?
最低でも月1回は何らかの更新をしたい。お知らせやブログの追加、季節に合わせた情報の更新など。更新頻度が高いほどGoogleの評価も上がりやすい。ただし、無理に薄い内容を量産するより、正確で役立つ情報を定期的に出すほうが効果的。
Q. 更新作業を社内の誰かに任せたいが、教育する余裕がない
WordPressやWixの基本操作は、30分〜1時間あれば覚えられる。YouTubeに初心者向けのチュートリアル動画も多数ある。まずは「テキスト修正」と「画像差し替え」だけ覚えてもらい、徐々にスキルを広げていく方法がおすすめ。
まとめ
会社のホームページが更新できない原因は、ほとんどの場合 「ログイン情報がわからない」 か 「操作方法がわからない」 のどちらか。
- ログイン情報がわからない → Web担当者が退職!引き継ぎなしの対処法
- 操作方法がわからない → この記事のCMS別ガイドで確認
- 自分でやるのは難しい → HP運営代行の費用相場と選び方ガイドで外注を検討
放置が一番のリスクだ。完璧を目指す必要はない。まずは会社概要の情報が正しいか確認するところから始めてみよう。
