32blogby StudioMitsu
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海外から日本のサイトにアクセスできない?原因と解決策

海外から見れない日本のサービス一覧と、VPNを使った解決方法。radikoのGPS問題やネットバンキングの事前手続きなど、VPNだけでは足りないケースも解説。

VPNgeo-blockingNordVPN海外

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目次

海外に出た途端、TVer、ABEMA、radiko——日本では当たり前に使っていたサービスが突然開けなくなる。「このサービスはお住まいの地域ではご利用いただけません」。このメッセージを見るたびにストレスが溜まる。

この記事では、なぜブロックされるのか、どのサービスが制限されるのか、そしてどうすれば解決できるのかを具体的に解説する。VPNだけでは解決できないケース(radikoやネットバンキング)についても正直に書く。

なぜ海外から日本のサイトが見れないのか

原因は ジオブロック(地域制限) だ。ウェブサービスはあなたのIPアドレスからアクセス元の国を判定し、日本以外からのアクセスを弾く。

なぜこんな制限をかけるのか。主な理由は3つだ。

著作権・放映権の問題 。TVerやABEMAが配信する番組は、日本国内向けのライセンスしか取得していないことが多い。海外に配信すると権利者との契約違反になる。

金融規制 。銀行や証券会社は、国ごとに異なる金融規制に対応するために地域制限をかけている。マネーロンダリング対策の一環でもある。

サービス提供範囲の限定 。単純に海外ユーザーへのサポートやインフラを用意していないケースだ。

ブロックされるサービス一覧

「自分が使いたいサービスはブロックされるのか?」が最も知りたい情報だろう。カテゴリ別に整理した。

動画配信

サービス海外からのアクセス備考
TVerブロック完全に日本国内限定
ABEMA一部制限国・番組単位で制限(無料/有料の区別ではない)
U-NEXTブロック国内DL済み作品は一部再生可の報告あり
dアニメストアブロック完全に日本国内限定
NHKプラスブロックNHK WORLD JAPAN(英語)は海外OK
Hulu Japanブロック米国版Huluとは別サービス
FODプレミアムブロック完全に日本国内限定

ラジオ・音楽

サービス海外からのアクセス備考
radikoブロックVPNだけでは不十分(後述)
Spotify一部制限日本限定コンテンツのみ制限

金融

サービス海外からのアクセス備考
三菱UFJ条件付きOK「グローバルダイレクト」事前申込推奨(月額¥300)
三井住友銀行条件付きOK「グローバルサービス」出国3週間前までに申請
楽天銀行非居住者は解約必須海外転居時に口座維持不可
SBI証券一部制限非居住者は取引制限あり
ソニー銀行OK海外移住後も口座維持可能

その他

サービス海外からのアクセス
Yahoo!ショッピング・楽天市場概ねOK(一部決済に制限)
LINEマンガ・コミックシーモア地域制限あり
PayPay等キャッシュレス海外では利用制限

VPNで解決できる仕組み

VPN(Virtual Private Network)は、あなたの通信を日本のサーバー経由に変える。海外にいても 日本のIPアドレスでアクセス できるため、ジオブロックを回避できる。

仕組みはシンプルだ。

  1. VPNアプリで日本のサーバーに接続する
  2. あなたの通信はすべてそのサーバー経由になる
  3. ウェブサービスからは「日本からのアクセス」に見える
  4. ジオブロックが解除される

通信は暗号化されるため、現地のISPやWiFi管理者に通信内容を見られることもない。海外のフリーWiFiを使う場合のセキュリティ対策にもなる。詳しくはフリーWiFiの安全な使い方で解説している。

NordVPNの設定手順

僕が NordVPN を推す理由は、日本に130台以上のサーバーがあり、TVer・ABEMA・U-NEXTなど主要サービスで安定して動作するからだ。

ステップ1: アプリをインストール

NordVPN公式サイトからアカウントを作成し、デバイスに合ったアプリをダウンロードする。Windows、macOS、Android、iOS、Linux——すべてに対応している。

ステップ2: 日本のサーバーに接続

アプリを開き、サーバー一覧から Japan を選択して接続する。自動で最速のサーバーが選ばれる。

ステップ3: サービスにアクセス

VPN接続中にTVerやABEMAにアクセスすれば、日本国内と同じように利用できる。

速度は問題ないか

NordVPNはNordLynx(WireGuardベース)プロトコルを採用しており、速度低下が最小限だ。フルHD動画のストリーミングも問題なく視聴できる。ただし接続先の国と日本の物理的距離が遠いほど遅延は大きくなる。ヨーロッパや南米からだと、ピーク時に若干のバッファリングが発生することがある。

VPNでも解決できないケース

VPNは万能ではない。以下のケースではVPN以外の対策が必要だ。

radiko(GPS位置情報チェック)

radikoはIPアドレスだけでなく、スマートフォンのGPS位置情報 でもアクセス元を判定している。VPNでIPアドレスを日本にしても、GPSが海外の位置を返せばブロックされる。

対策: PCブラウザからアクセスする。PCにはGPS機能がないため、VPNでIPアドレスを日本にするだけで利用できる。スマホからはブラウザの位置情報設定を手動で変更する方法もあるが、手順が複雑で安定しない。

ネットバンキング(事前手続きが必要)

三菱UFJや三井住友銀行は、海外からのアクセス自体に事前申請が必要な場合がある。VPNを使えばアクセスはできるが、不正アクセスと誤認されてアカウントがロックされるリスク がある。

対策: 出国前に各銀行の海外利用手続きを済ませる。三菱UFJの「グローバルダイレクト」、三井住友銀行の「グローバルサービス」に申し込んでおけば、正規の方法で海外からアクセスできる。VPNは ** 補助的に** 使うのがいい。

VPN規制国からの接続

中国やロシアなど、VPN自体が規制されている国からは接続が不安定になることがある。NordVPNは難読化サーバー(Obfuscated servers)を提供しており、VPN規制の回避に対応しているが、100%の保証はない。

法的リスクを正しく理解する

VPN利用の法的リスクについて、正確に理解しておこう。

VPN使用自体は日本で合法

日本においてVPNの使用は 完全に合法 だ。プライバシー保護やセキュリティ対策として政府も推奨している。VPNを使ったこと自体が罪に問われることはない。

サービス利用規約との関係

ただし、各サービスの利用規約には注意が必要だ。TVerなどの動画配信サービスは、利用規約で「VPN/プロキシ経由のアクセスはサポート対象外」と明記していることがある。規約違反によりアカウントが停止される可能性はゼロではない。

ただし現実的には、個人がVPNで動画を視聴したことでアカウントが停止された事例はほとんど報告されていない。サービス側もVPNのIPアドレスをブロックすることで対応しており、ユーザーを個別に処分するケースは稀だ。

VPN規制国での注意

渡航先によってはVPN自体が規制されている。

状況
中国政府認可VPNのみ合法。罰金事例あり
ロシア政府認可外のVPNサービス提供が禁止
UAE犯罪目的のVPN使用禁止。高額罰金の可能性
イラン・北朝鮮全面的に規制

これらの国に渡航する場合は、出国前にVPNアプリをインストールしておくのが重要だ。現地のアプリストアからはダウンロードできない場合がある。

まとめ

やることタイミング
NordVPNをインストール出国前
全デバイスにアプリを入れる出国前
ネットバンキングの海外対応手続き出国3週間前
radikoはPC利用に切り替え渡航先で
VPN規制国の確認渡航先決定時

海外から日本のサービスが使えない問題は、ほとんどの場合VPNで解決できる。NordVPNは日本サーバーの安定性が高く、主要な動画配信サービスに対応している。ただしネットバンキングの事前手続きやradikoのGPS問題など、VPN以外の準備も忘れずに。出国前にこの記事のチェックリストを一通り済ませておけば、海外でも日本にいるときと同じようにサービスを使える。

NordVPN

世界最大級のVPN。高速・安全・使いやすい

  • 6,400+サーバー(111カ国)
  • 独自プロトコルNordLynx(WireGuardベース)
  • Threat Protection Pro(広告・マルウェアブロック)