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NordVPN・ExpressVPN・Surfshark比較

NordVPN・ExpressVPN・Surfsharkの料金・速度・セキュリティ・ストリーミング対応を技術的に比較。用途別の選び方を解説する。

by omitsu19 min read
VPNNordVPNExpressVPNSurfshark

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目次

NordVPNはサーバー規模と監査実績、Surfsharkは価格と無制限接続、ExpressVPNはルーターハードウェアと透明性で優位。 3社ともAES-256暗号化、RAM-onlyサーバー、独立ノーログ監査を備えており、基本性能に差はない。違いは料金・独自機能・プラットフォーム対応に出る。

VPNを選ぶとき、NordVPN・ExpressVPN・Surfsharkの3社は必ず候補に上がる。しかし「どれがおすすめ!」という記事は多くても、技術的な根拠で比較した記事は少ない。

この記事では、料金・速度・セキュリティ・ストリーミング対応・独自機能を一つずつ比較し、用途別にどれを選ぶべきかを解説する。

VPNが必要プライバシー・速度・価格要件を整理機能を比較プロトコル・サーバー・セキュリティ技術的に検証料金を比較2年プラン・付属サービスコスパで判断最適を選ぶ用途別おすすめ

3社の概要

まず全体像を把握する。

項目NordVPNExpressVPNSurfshark
運営会社Nord Security(パナマ法人)Kape Technologies(英領バージン諸島)Nord Security(オランダ法人)
サーバー数9,000+3,000+4,500+
対応国数130105+100
同時接続数10台10〜14台(プランによる)無制限
独自プロトコルNordLynxLightwayなし(WireGuard標準)
RAM-onlyサーバー全サーバー全サーバー(TrustedServer)全サーバー(Nexus)

3社ともRAM-onlyサーバーを採用しており、電源を切ればデータは消える。技術基盤のレベルは高い。

違いは サーバー規模(NordVPNが圧倒的)、同時接続数(Surfsharkが無制限)、プロトコル(NordVPNとExpressVPNは独自実装あり)に出る。

料金プラン比較

3社とも複数のプランを提供している。2年プラン(最安)で比較する。

2年プラン月額(USD)

ティアNordVPNExpressVPNSurfshark
VPNのみ$3.39 (Basic)$3.49 (Basic)$1.99 (Starter)
VPN + セキュリティ$3.89 (Plus)$4.49 (Advanced)$2.69 (One)
フルパッケージ$5.39 (Complete)$7.49 (Pro)$4.29 (One+)

最安はSurfshark($1.99/月)。ただし、プランに含まれる機能が異なる。価格は2026年3月時点 — 最新は各公式サイトで確認してほしい。

各プランに含まれる機能

NordVPN:

ExpressVPN:

  • Basic — VPN + Lite Protection(広告・悪意あるサイトブロック)。同時接続10台
  • Advanced — Basic + パスワードマネージャー + Identity Defender。同時接続12台
  • Pro — Advanced + 専用IPアドレス。同時接続14台

Surfshark:

  • Starter — VPN + CleanWeb + メールエイリアス
  • One — Starter + Antivirus + Alert + Search
  • One+ — One + Incogni(データブローカー削除サービス)

支払い方法

3社とも以下に対応:

  • クレジットカード / デビットカード
  • PayPal
  • 暗号通貨(Bitcoin等)

NordVPNとSurfsharkはAmazon Payにも対応。

返金保証

3社とも 30日間の返金保証 を提供している。実質的に30日間無料で試せる。

速度とパフォーマンス

VPNの速度はサーバーの距離、時間帯、回線環境で大きく変わる。特定の数値を出しても再現性がないため、ここでは 傾向 を示す。

プロトコルの違い

NordVPNExpressVPNSurfshark
推奨プロトコルNordLynx(WireGuardベース)Lightway(wolfSSL使用)WireGuard
特徴Double NAT でプライバシー強化Rust実装で軽量・高速標準WireGuardをそのまま採用
難読化NordWhisper(新プロトコル)Lightway(難読化対応)Camouflage Mode

NordLynxとLightwayはどちらもWireGuardと同等以上の速度を出す。Surfsharkは独自プロトコルを持たないが、WireGuard自体が十分に高速だ。

速度の傾向

複数の独立テスト(2025〜2026年)を総合すると:

  • NordVPN — 近距離サーバーで速度低下3〜5%。9,000台以上のサーバーがあるため、混雑の少ないサーバーを見つけやすい
  • ExpressVPN — Lightway Turbo(Windows限定)で最大1,479Mbps。ただし標準Lightwayでも十分高速
  • Surfshark — 3社の中では速度がやや低めだが、日常利用には十分(4Kストリーミングに必要な25Mbpsは余裕で超える)

4Kストリーミングに必要な速度

Netflixが推奨する4Kストリーミングの最低速度は 25Mbps 。3社ともこの基準を大幅に上回る。速度で選ぶ必要があるのは、100Mbps以下の回線で最大限のパフォーマンスが欲しい場合だけだ。

セキュリティとプライバシー

暗号化とプロトコル

3社ともAES-256暗号化を使用し、WireGuard系プロトコルを提供している。暗号化の強度に実用上の差はない。

2026年現在、3社ともポスト量子暗号化に対応済みだ。NordVPNはNordLynxにML-KEMを統合、ExpressVPNはLightwayにML-KEMを追加、SurfsharkはWireGuardでポスト量子暗号化をサポートしている(現在macOS・Linux・Androidのみ、iOS・Windowsは対応予定)。量子コンピュータによる将来の解読リスクに対し、3社とも先手を打っている。

ノーログ監査

NordVPNExpressVPNSurfshark
監査機関PwC → DeloitteKPMG + Cure53Deloitte + Cure53 + SecuRing
監査回数6回23件(アプリ監査含む)複数回
最新監査2025年(Deloitte / ISAE 30002025年(KPMG)2026年(SecuRingインフラ監査、1月)
RAM-only全サーバー(2022年〜)全サーバー(TrustedServer)全サーバー(Nexus)

ExpressVPNの「23件」 はノーログ監査だけでなく、アプリのセキュリティ監査やペネトレーションテストを含む合計。ノーログに特化した監査はKPMGの3回。

NordVPNの6回 はすべてノーログポリシーに特化した監査。Big 4(PwC、Deloitte)が担当しており、ISAE 3000基準で実施されている。

3社とも独立監査を受けており、ノーログの信頼性は高い。

管轄地域

NordVPNExpressVPNSurfshark
法的管轄パナマ英領バージン諸島オランダ
Five Eyes非加盟非加盟Nine Eyes加盟国

Surfsharkはオランダに法人を置いているため、Nine Eyes情報共有同盟の管轄下にある。法的にはデータ提出を求められる可能性がある。ただし、RAM-onlyサーバーでログを保持していないため、提出するデータが存在しない。

NordVPNとExpressVPNは、Five/Nine/Fourteen Eyes管轄外に法人を置いている。

Kill SwitchとDNSリーク対策

3社とも全プラットフォームでKill Switchを提供。DNSリーク対策も標準装備。この点での差はない。

ストリーミング対応

サービスNordVPNExpressVPNSurfshark
Netflix複数リージョン対応複数リージョン対応30+リージョン対応
Amazon Prime Video対応対応対応
Disney+対応対応対応
Hulu(米国)対応対応対応
BBC iPlayer対応対応対応

3社とも主要ストリーミングサービスに対応している。

ストリーミング技術の違い

  • NordVPN — SmartPlay(VPN暗号化 + Smart DNSの自動統合)。設定不要
  • ExpressVPN — MediaStreamer(Smart DNS機能)。VPNアプリが使えないデバイスでも利用可能
  • Surfshark — Smart DNS機能あり。Netflixは30以上のリージョンに対応と公表しており、リージョン数は3社で最多

ストリーミングは3社とも実用的に問題ない。特定サーバーがブロックされた場合は、サーバーを変更すれば解決する。

独自機能の比較

各サービスにしかない機能を整理する。

NordVPN

機能内容
SmartPlayストリーミングに最適化されたDNS + VPN統合技術
Meshnet複数デバイスをプライベートネットワークで接続。LANゲームやファイル共有に使える
Threat Protection ProVPN接続なしで動作するマルウェア・広告ブロッカー(Plus以上)
Double VPN2つのサーバーを経由する二重暗号化
Onion over VPNVPN + Torの統合。最大限の匿名性
NordWhisper制限ネットワーク向けの新しい難読化プロトコル

Meshnetは2025年に一度廃止が発表されたが、ユーザーの反発を受けて撤回され、オープンソース化が決定した。基盤ライブラリ libtelio はGitHubで公開されている。

ExpressVPN

機能内容
Lightway独自プロトコル。wolfSSL使用、Rustで再実装。軽量で高速
Lightway TurboWindows限定の超高速モード。マルチレーントンネリングで最大1,479Mbps
TrustedServerRAM-onlyサーバー技術のブランド名
AircoveExpressVPN内蔵のWi-Fiルーター。ルーターレベルでVPN接続
Advanced Protection広告ブロック + ペアレンタルコントロール(Advanced/Pro)

Aircoveは 専用ハードウェアとしてルーターを販売 している点がユニーク。VPNアプリが使えないデバイス(ゲーム機、スマートTV等)もルーター経由で保護できる。

Surfshark

機能内容
無制限同時接続デバイス数制限なし。家族や複数デバイスユーザーに有利
NexusSDN(ソフトウェア定義ネットワーク)による全サーバー統合ルーティング
IP Rotator接続を切らずにIPアドレスを定期的に自動変更
Dynamic MultiHop任意の2サーバーを選んでダブルVPN。経路を自由に選択可能
CleanWeb全プランに含まれる広告・トラッカー・マルウェアブロッカー
BypasserSplit Tunneling機能。macOS・iOS対応(NordVPN・ExpressVPNは非対応)

Surfsharkの強みは 無制限同時接続macOS/iOSのSplit Tunneling対応 。iOSでSplit Tunnelingに対応しているのは3社中Surfsharkだけだ。

Split Tunneling対応状況

プラットフォームNordVPNExpressVPNSurfshark
Windows対応対応対応
macOS非対応対応対応
Android対応対応対応
iOS非対応非対応対応
Linuxポート/サブネットのみ対応

macOSでSplit Tunnelingを使いたい場合、NordVPNは選択肢から外れる。iOSではSurfsharkのBypasserのみが対応している。

用途別の選び方

「どれがベストか」は用途で変わる。以下のフローで選ぶ。

バランス重視 → NordVPN

  • 9,000台以上のサーバーでストリーミング・速度・安定性のバランスが良い
  • SmartPlayによるストリーミング最適化が自動で動く
  • Meshnet、Double VPN、Onion over VPNなど機能が豊富
  • 6回のノーログ監査と RAM-onlyサーバーでセキュリティも強固

おすすめプラン: NordVPN Plus($3.89/月・2年)— Threat Protection ProとNordPassが付くため、VPN以外のセキュリティも強化できる。同時接続は10台。

価格重視・家族利用 → Surfshark

  • 最安$1.99/月(2年プラン)で3社中最安
  • 同時接続数が無制限 — 家族全員のデバイスを1つの契約でカバーできる
  • macOS/iOSでもSplit Tunnelingが使える
  • IP Rotator、Dynamic MultiHopなどプライバシー機能も充実

ルーターVPN・Apple環境 → ExpressVPN

  • Aircoveルーター でVPN未対応デバイスも丸ごと保護
  • macOSのSplit Tunneling対応
  • Lightway Turboで Windows環境の速度は3社最速クラス
  • 23件の第三者監査で透明性が高い
NordVPN

世界最大級のVPN。高速・安全・使いやすい

  • 6,400+サーバー(111カ国)
  • 独自プロトコルNordLynx(WireGuardベース)
  • Threat Protection Pro(広告・マルウェアブロック)

よくある質問

NordVPNとSurfsharkは同じ会社?

そう。2022年2月にNord SecurityがSurfsharkを統合した。親会社は同じだが、アプリ・サーバー・開発チームは独立して運用されている。ExpressVPNはKape Technologies傘下で、別の会社だ。

3社の中で一番速いのはどれ?

3社とも4Kストリーミング(25Mbps以上)には余裕で対応する。NordVPNのNordLynxは近距離サーバーで速度低下3〜5%。ExpressVPNのLightway Turbo(Windows限定)は最大1,479Mbpsを謳う。実用上、3社の速度差はほとんどのユースケースで体感できない。

中国で使えるのはどれ?

NordVPNは難読化サーバーとNordWhisperでDPIベースのブロックを回避可能。ExpressVPNのLightwayは難読化を内蔵。SurfsharkにはCamouflage Modeがある。3社とも中国での利用を想定しているが、Great Firewallは常に進化しているため、確実な保証はどのVPNにもない。

無料トライアルはある?

3社とも従来型の無料トライアルは提供していない。ただし、全社 30日間の返金保証 がある。先に支払い、30日以内に満足できなければ返金をリクエストする形だ。

更新時の料金は初回と同じ?

違う。3社とも更新時は料金が上がる。広告に表示される価格(例: Surfsharkの$1.99/月)は初回契約の割引価格で、2回目以降の更新では高くなる。契約前に更新価格を確認し、自動更新のオフを検討してほしい。

ルーターでVPNを使えるのはどれ?

3社ともルーターへの手動設定(OpenVPNまたはWireGuard)に対応している。ExpressVPNはAircoveという専用Wi-Fiルーターを販売しており、手動設定なしでVPNが使える。NordVPNとSurfsharkはASUS・Netgear・TP-Link等の対応ルーター向けにセットアップガイドを提供している。

ポスト量子暗号化に対応しているのは?

3社とも対応している。NordVPNとExpressVPNはML-KEM(NISTが標準化したポスト量子アルゴリズム)を全プラットフォームでサポート。Surfsharkは現在macOS・Linux・Androidで対応しており、iOS・Windowsは対応予定だ。

まとめ

3社の比較結果を一覧にする。

項目NordVPNExpressVPNSurfshark
料金(2年最安)$3.39/月$3.49/月$1.99/月
サーバー数9,000+3,000+4,500+
同時接続10台10〜14台無制限
独自プロトコルNordLynxLightwayなし
ノーログ監査6回(Deloitte)23件(KPMG等)複数回(Deloitte等)
macOS Split Tunneling非対応対応対応
強みバランス・サーバー規模ルーター・透明性価格・無制限接続

3社ともVPNとしての基本性能は高い。暗号化、ノーログ監査、RAM-onlyサーバーは全社が備えている。

違いが出るのは サーバー規模価格同時接続数独自機能 だ。自分の用途に合ったサービスを選べば間違いない。

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参考ソース・公式サイト: